病院への入院期間やリハビリ実施期間
が短くなっていることもあり、
もう少し運動能力や用具を使う能力を
高める訓練をしたいと思っても
病院やリハビリセンターでは
十分にできないことがあります。
できるだけ日常生活でリハビリを継続
するのは大事だとわかっていても、
「この状態で次に行くのか…」
と感じることもあるでしょう。
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「みんなで楽しくやれることを
教えてほしいです」
障害がある方や運動が苦手な子の
運動/スポーツ支援に関する
研修などを担当すると
こういった声を頂くことがあります。
どうせやるなら楽しくやりたい、
その気持ちはよく分かります。
ただ、この時私は1つ2つ質問をします。
それは
「誰にとっての楽しいですか?」
「その人の楽しいはどんなことですか?」
というものです。
楽しいの内容や程度は一人一人違います。
よくやってしまいがちなのは、
“自分にとっての楽しい”を
そのまま当てはめてしまうこと。
大勢でワイワイやるのが楽しい人
もいれば、少人数で協力できることに
楽しみを感じる人もいますし、
自分がやるのではなく
上手なプレーを見るのが楽しい人、
上手くできないけれど、それを
少しずつできるようにしていく
過程が楽しい人もいます。
だから、まずは相手の楽しいが
何なのかを知る必要があります。
これを無視して
「この前新しいスポーツを
教わったからやってみよう!」
とやると、
「楽しい!」という言葉とは
逆の言葉が出てくる可能性も
あるわけです。
さて、ここでしつもんです。
あなたにとっての“楽しい”は
どんなことですか?
初めて会う方へ自己紹介をすると、
最初に職種名(?)でビクッとされます。
「リハビリテーション体育士です」
と言うと、医療福祉職の人でさえ
知っている人が少ないので。
その後、どんな人にどんなことを
してきたのか話すのですが、
スポーツをアレンジして
リハビリすることまで話すと
メモを取り始める人も出てきます。
そして、
「アレンジでも対応できない時は
新しくスポーツを作ります」
と言った時に出てくる言葉が
冒頭に書いた
「えっ!?スポーツって作れるんですか?」
という言葉です。
スポーツには規定のルールがあって
それに従うもの、という認識でいる人
にとっては驚きかもしれません。
ただ、スポーツは創れます。
今ある野球やサッカーも人類誕生前
からあったわけではありませんから。
目の前にいる人がどうしたいのか?
その人はどんな身体特性なのか?
どんな道具や場所を使えそうか?
などを組み合わせていくのです。
今日も既存スポーツ用品の
アレンジを思いつきました。
こういったイメージをしている時や
道具・ルールを試作している時は
とてもワクワクします。
この時は小学3年生くらいの心境です。