できることが増えると、自分から動きたくなる

脚の力だけでは思うように
移動できず、両腕に杖を持って
歩く練習をしていたK君。

月に1〜2回訪問指導に伺って、
家の中で杖を使って移動
できるようになってきました。

できなかったことができるように
なるには大きく分けて3つあります。

1:他者や道具の力を借りる
2:今ある能力でやり方を変えてみる
3:心身機能をあげる

K君の場合、これまで1番目の比率が
大きかったのですが、
遊びなどを通して2番目と3番目の
比率へシフトさせてきました。

その一例が自宅ソファーでの立ち座り。

2ヶ月前まではソファーに座るには
親御の介助がないと難しい状況でした。

しかし、ちょっと身体の向きや
移動方向を変えるだけで
一人で座れるようになったり、

片方の杖を使ってソファーから立ち、
もう片方の杖を自分でもって
歩けるようになりました。
これは2番目にあたります。

その後は片手杖で立った状態で
バトミントンの羽を投げたり、
思い切りボールを叩く遊びをしました。

最初は立っているだけで
よろめくこともありましたが、

夢中でボールを叩いているうちに
長い時間片手杖で立っていられる
ようになりました。

少し前までは「腕が疲れる」

と言っていたのですが、
遊んでいるうちに腕へあまり
頼らなったようです。
これは3番目にあたります。

自分で『うまくできるようになった』
という認識があるのでしょう。

K君は

「今度はこっちの手でやるね」
「こっちをもう一回」
と自分から次のことを
やりだすようになりました。

できることが増えると意欲が増し、
さらに動きたくなります。

それを見ている家族まで笑顔に。

こういった場面が私たちの
次の力になっているのは
言うまでもありません。

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