運動やスポーツ指導をしていると
できるだけ早く出来るようになったり、
成果を求めたくなったりします。
早くできるようになることに
越したことはないでしょう。
ただ、できるようになるまで
待つことも必要な場合もがあります。
例えば、蝉がサナギから羽化する際
早く成虫にしてあげたいからと
ちょっと出てきたところで
サナギの殻を割いてしまうと
羽に自分で体液を送り込んで
伸ばす過程を経ないため、
飛べない蝉になってしまう
可能性もあります。
十分に羽が乾燥しない前に
「飛べ!」と空中に放っても
跳ぶことは難しいでしょう。
自分でもがく時間があることで
強く飛び立つことができます。
待つことと手助けすることの
判断は簡単ではないでしょうが、
進化の妨げにはならないよう
指導する側は注意したいものです。
※蝉の羽化の写真は、仕事の同僚が
羽を伸ばしきるまで記録をとって
いたものを頂きました。
昆虫ってすごいですよね。